親の干渉が生む学生の賃貸選びの変化

                  親の干渉が生む学生の賃貸選びの変化

 

20年から30年くらい前までは、新入学の学生がアパートや賃貸マンションを探す際は、本人が一人で不動産会社を訪れ、自分の目で物件を確認して選んでいました。

 

しかし、現在ではまずインターネットで物件を調べ、本人だけでなく両親や兄弟も一緒に不動産会社に訪れることが一般的になっています。

 

この変化は、確かに幸せな家族の光景を生み出していますが、同時に学生本人の判断力や意思決定に影響を与える側面も見逃せません。

 

 家族が一緒にいることで、学生が自分で決断する機会が減り、親の意見や期待に引っ張られるようなことが見受けられます親の助言は大いに役立つものですが、過度の干渉は学生が自立して物事を判断する能力を養う機会を奪いかねません。

 

 親は往々にして安全性やコストパフォーマンスなど、学生自身が見落としがちなポイントを強調しますが、これが必ずしも学生のライフスタイルや個々のニーズに合致しているとは限りません。

 

例えば、ある学生が駅に近い物件を希望している場合でも、親は予算内で広い物件を優先するかもしれません。このように、親の価値観が前面に出ることで、学生自身の希望や生活スタイルが二の次になってしまうリスクがあります。

 

結果として、学生が本来望んでいた条件とは異なる物件に住むことになり、満足度が低下する可能性もあります。そのような形で選んだお部屋は、二年生になったり、三年生になった時点で引っ越すようなことになるようです。

 

さらに、親の介入が強いと、学生は自分の意志を押し通すことをためらうことが多くなります。家族の前では、学生自身の声が埋もれてしまい、自分の生活に対する責任感や自主性が薄れてしまうことがあります。

 

これが長期的には、自己判断力の欠如につながり、他の重要な意思決定にも影響を及ぼすかもしれません。できればご両親も「この予算の中で気に入ったものを探し来なさい」とような感じで本人にゆだねることができれば、自分で考え自分で判断できると思います。

そうすることの方が、結果的に自分で納得したお部屋に住むことができます。


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