不動産業界の専門用語をわかりやすく解説!賃貸仲介編

不動産業界には、普段あまり耳にしない専門用語がたくさんあります。今回は、賃貸仲介の現場でよく使われる5つの言葉をわかりやすく解説していきます!

「なんとなく聞いたことあるけど、正確な意味はわからない…」という方も、この記事を読めばスッキリ理解できるはずです。

 

 

① 賃発(ちんぱつ)とは?

賃貸契約を結ぶ際、「契約日」と「賃料の発生日(=家賃が発生する日)」が違うことがあります。この家賃が発生する日のことを 業者間では「賃発」 と言います。

例えば、3月1日に契約を締結したとしても、実際に入居するのは3月15日から、というケースもありますよね。

この場合、家賃は3月15日から発生するので、3月1日からではなく 「賃発=3月15日」 ということになります。

この賃発が決まらないと、契約期間や初期費用の計算ができません。だからこそ、契約前の重要な確認ポイントになるわけです。

とはいえ、ほとんどの場合、 「賃発=入居日」 となることが多いです。

 ワンポイント!

 「契約日=賃発日」ではないこともあるので、初期費用の計算時には注意しましょう!

 

② 直収(ちょくしゅう)とは

これは、不動産業者間にとっては結構大事な言葉です。

例えば、A不動産が管理している物件に、B不動産(仲介業者)が入居希望者を紹介し、契約が決まったとします。このとき、 B不動産が仲介手数料を直接お客さんから受け取る ことを「直収」と言います。

昔は、A不動産が契約金一式をまとめて受け取り、その後B不動産へ仲介手数料を支払う形が一般的でした。でも、 「直収」にすれば、お金の流れがスムーズになる というメリットがあります。

直収のメリットは?

A不動産 → 振込手数料の負担が減る
B不動産 → 仲介手数料がすぐに手元に入る

仲介業者としては、手数料収入がすぐ入るのは嬉しいポイントですね!

 

確認(かくにん)とは?

「確認です!」これは、仲介業者の間でよく使われる言葉ですが、一般の方にはちょっとわかりづらいですよね。

例えば、A不動産が管理する物件が レインズ(不動産業者専用の物件情報サイト) などに掲載されていたとします。それを見たB不動産が、お客様に物件を紹介したいと思ったときに、「確認です!この物件、まだ空いてますか?」とA不動産に問い合わせるのが 「確認」 です。

物件情報はリアルタイム更新ではないため、 サイトに掲載されていても、実際にはすでに決まっている こともあります。だからこそ、内見前には必ず 「確認」 を取るのが基本なのです。

ワンポイント!
物件を内見しようと思ったら、まずは「確認」が必要。気になる物件があったら、早めに問い合わせるのが吉!

④ 現地対応(げんちたいおう)とは?

昔は、お客さんが不動産会社の店舗に来たら、担当者が鍵を持って現地へ案内するのが一般的でした。でも、最近は 「現地対応」 という形が増えています。

これは、管理会社(A不動産)が 物件のドアやポストにキーボックスを設置し、仲介業者(B不動産)に開錠番号を伝えて案内してもらう 方法です。

こうすることで、鍵の受け渡しの手間がなくなり、スムーズに内見できるようになりました。 仲介業者にとっても、管理会社にとっても効率的なシステム なのです。

ワンポイント!
「この物件、現地対応です」と言われたら、キーボックスで鍵を開けるタイプの物件だと理解しておきましょう!

⑤ AD(広告費)とフリーレント(無料期間)とは?

AD(エーディー)とは、 「広告費」 のことで、貸主が仲介業者に支払う成功報酬のようなものです。一方、 フリーレント は、一定期間の家賃が無料になる制度のことを指します。

どちらもお客様に直接関係するお金ではないですが、 これらの条件がついている物件は、なかなか決まりにくい傾向がある と言えます。

 

「ADが高い」「フリーレントあり」の物件の特徴は?

長期間空室になっている可能性が高い
貸主が「なんとか決めたい!」と思っている
交渉次第では、さらに条件が良くなることも!?

 

つまり、 フリーレントがついている物件は、お得に借りられる可能性がある ということ! 長く住む予定なら、家賃交渉の余地があるかもしれません。

ワンポイント!
「ADが高い」「フリーレントあり」の物件は、貸主が入居者を早く決めたいサイン。条件交渉を試みるのもアリです!

まとめ

今回は、賃貸仲介の現場でよく使われる5つの業界用語を解説しました!

賃発(ちんぱつ) → 家賃が発生する日。契約日とは異なることもあるので要チェック!
直収(ちょくしゅう) → 仲介手数料を直接受け取る方式。業者間の金銭の流れをスムーズにす

  る!
確認(かくにん) → 物件がまだ空いているか、管理会社に問い合わせること。内見前には必

  須!
現地対応(げんちたいおう) → キーボックスを使って案内する物件のこと。鍵の受け渡し不要

  で効率的!
ADとフリーレント → 物件が決まりにくいサイン!? 交渉次第でお得になることも!

 

 

不動産の世界は、知れば知るほど面白いもの。これからも、 「読んで得する情報」 をお届けしていきますので、ぜひチェックしてください。 😊