
不動産の売却は一生に何度も経験することではないため、不安や疑問が多いものです。
その中で、不動産業者が使う「だましテクニック」を知っておくことで、少しでも自分を守ることができます。
今回は、売却時に気をつけるべき不動産屋のテクニックについてお話しします。
1. 「急いで売らないと損をする」と煽る
不動産業者がよく使うテクニックの一つが、「今、売らないと市場が悪化して値段が下がる」という言葉です。確かに市場の動向は重要ですが、急いで売らなければならない理由は必ずしもありません。業者が急いで売ろうとする理由は、できるだけ早く手数料を得たいからです。焦らず、慎重に売却価格を決めましょう。
2. 「買い手が見つかりやすい物件」と過大評価する
「この物件はすぐに買い手が見つかりますよ!」と業者が言ってくることがありますが、これは過大評価の一つです。特に、物件の立地や状態、需要などを無視して、無理に売ろうとするケースが多いです。自分の物件が本当に売れやすいのか、実際の市場の状況をよく確認して判断しましょう。

3. 「価格を少し下げるだけで売れる」と軽く言う
不動産業者は、売主が価格を下げることを勧めることがありますが、この「少し下げるだけで売れる」という言葉には注意が必要です。
物件の価格設定は非常に重要で、ただ単に価格を下げても、他の要素(例えば、立地や物件の状態)に問題があれば、すぐに売れるわけではありません。
値下げをする前に、十分に市場調査を行いましょう。
4. 「そのままでは売れません」と言ってリフォームを勧める
物件が売れにくい場合、不動産業者が「そのままでは売れません」とリフォームを勧めてくることがあります。
リフォームには高額な費用がかかるため、本当にその投資が必要なのか慎重に判断しましょう。リフォームしても必ずしも売却価格が上がるわけではなく、リフォーム後の市場価値がどれだけ変わるかを見極めることが大切です。
たとえ、リフォームを行って高く売れたとしても、リフォーム代は出費となります。
5. 「他に競合物件がない」と言って強気な価格設定を勧める
「周辺に競合する物件が少ないから、強気な価格設定で行きましょう」と言われることがあります。競合物件が少ないことは一見有利に思えますが、その価格設定が実際に市場で通用するのかどうかは、慎重に検討する必要があります。無理に高い価格を設定すると、逆に売れ残ってしまう可能性もあります。相場をよく理解し、現実的な価格設定を心がけましょう。
不動産売却は大きな決断です。信頼できる不動産業者を選び、契約内容や価格設定に納得した上で売却を進めましょう。業者の「だましテクニック」を知っておくことで、少しでも不安を減らし、理想的な取引を実現することができます。
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